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優先順位のつけ方

研究という営みには、自然な「終わり」がありません。問いを一つ深めれば、そこからまた新しい問いが生まれます。文献も、気になる関連研究も、頼まれる雑務も、そのままにしておけば際限なく積み上がっていきます。

一方で、あなたが一日に使える時間、集中できる時間、体力は明らかに有限です。だから研究者にとって優先順位をつけるという行為は、単なるスケジュール調整ではなく、「自分は今どの問いに時間を投じるのか」という選択そのものになります。

この章では、その選択をするための道具と姿勢を扱います。

  • 重要度と緊急度のマトリクス では、タスクを整理するための古典的だが今も強力な枠組みを、研究の文脈で読み直します。
  • やること・やらないことの決め方 では、「やる」基準よりも「やらない」基準を持つことの意味を掘り下げます。
  • コラム では、「断れない」状態から「選べる」状態への変化について、僕自身が経験してきたことを書いています。

優先順位をつけることは、自分の問いに誠実であるためのふるい分けでもあります。技法として覚えるというより、研究者としての軸を守るための習慣として身につけてほしい内容です。