第4部の概要
第4部「研究実践の流れ」では、研究テーマの決定から日々の進行、発表、論文化、そして新たなテーマの探究まで、 研究活動の一連のプロセスを具体的に解説します。
これまでの章で、研究の意義や考え方、古池研究室の文化を学んできた読者にとって、 いよいよ実践の段階に入ることになります。
研究は、一つの問いを立てた瞬間から始まり、 文献調査、テーマ設定、計画作成、日々の進捗管理、議論、発表、論文化と進み、 やがて次の問いへとつながっていく長い旅です。
この部では次のことを扱います。
- テーマ決定と文献調査の進め方
- 日々の進捗管理とメンターとの対話
- 学会発表や論文執筆の流れ
- 査読やフィードバックの活かし方
- 次のテーマを見つけるリサーチアジェンダの設定法
研究は計画通りに進むことばかりではありません。 むしろ、予定外の問題や壁にぶつかることで学びが生まれます。 この部では、そのプロセスを単なる作業の連続ではなく、 「知の創造のダイナミクス」 として捉える視点を提供していきます。
研究室に入ったばかりの学生も、 テーマに悩んでいる修士学生も、 長い道のりを進む博士学生も、 それぞれが実践の現場で役立てられる内容を心がけています。