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論文の構造と種類

研究成果を論文として形にするとき、最初に理解すべきなのが 論文の基本構造 です。

論文は単に調べたことや実験結果を羅列する文書ではありません。 読者にとって理解しやすく、査読者にとって評価しやすく、そして研究コミュニティにとって価値ある知識として蓄積されるような、特定の構造と様式を持った文書です。

この章では、以下について学びます。

IMRAD構造の理解

論文の基本構造である IMRAD(Introduction, Methods, Results, And Discussion)について詳しく解説します。 なぜこの構造が採用されているのか、各セクションの役割は何かを理解することで、効果的な論文執筆の土台を築きます。

ジャーナル論文と会議論文の違い

学術論文には主に ジャーナル論文(雑誌論文)と 会議論文(学会論文)の2つの形式があります。 それぞれの特徴、分量、査読プロセス、評価基準の違いを理解し、研究の性質に応じてどちらを選ぶべきかを判断できるようになります。

論文構造から逆算する研究設計

論文の構造を理解することは、執筆段階だけでなく 研究の計画段階 でも重要です。 「どのような論文を書きたいか」から逆算して研究を設計することで、より効率的で説得力のある研究を進めることができます。

論文は研究の「最終成果物」ではなく、研究全体を導く 設計図 でもあるのです。