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ゼミ・研究室内の議論

研究室におけるゼミやディスカッションは、研究を加速させるための重要な舞台です。

ゼミと聞くと、「発表する場所」「批評される場所」というイメージを抱きがちかもしれません。確かに、ゼミでは自分の研究内容を発表し、他のメンバーや教員から質問や指摘を受けます。しかし、それは単に「間違いを正される場」ではなく、研究の質を高める創造的な対話の場 なのです。

創造的な議論の場としてのゼミ

ゼミでは、他のメンバーの質問や視点が、自分では気づけなかった問題点や新たな可能性を教えてくれます。 それは時に厳しい指摘になることもありますが、人格ではなく研究を対象にした批評 であることを忘れないでください。

また、他の人の発表を聞く側のときも、ただ座って聞いているだけではもったいない時間です。

  • 発表の論理は明確か
  • 前提は適切か
  • 方法は問いに応じて選ばれているか
  • 結論はデータから導かれているか

こうした視点を持って聞き、質問やコメントを返すことで、自分自身の思考力も鍛えられていきます。

人間関係としてのゼミの重要性

もう一つ大切なのは、ゼミは人間関係の基盤を築く場でもあるということです。 研究室のメンバーが互いに信頼し、尊重しあう空気は、ゼミの議論を活発で実りあるものにします。

  • 批判は研究に向ける
  • 相手の努力を認め、リスペクトを忘れない
  • 質問やコメントは相手の成長を助けるつもりで行う

このような基本姿勢があることで、ゼミは単なる発表の場から、全員で成長する場へと変わります。

この節のまとめ

  • ゼミは研究の質を高める創造的な議論の場である
  • 人格批判ではなく、研究批評として受け止め、また行う
  • 他者の発表も自分の学びの場と捉え、積極的に参加する
  • 信頼とリスペクトを前提にした対話が、活気あるゼミを生む