第2部の概要
第2部「研究の全体像と基本理解」では、研究という営みの核心を探り、その全体像を把握することを目指します。
研究はただ知識を集める活動ではなく、問いを立て、応答し、他者と知を共有する営み です。 この部では、そうした営みの構造を明らかにし、学術研究や研究者の役割、 さらには個人にとっての研究の意味を一つひとつ問い直していきます。
この部では、まず研究するということ、つまり問いを立てることの意味と未知に向き合う態度について考察します。次に、学術研究の役割と自由と責任、そして論文や学会の価値と意味を探ります。続いて、研究者とは何かという問いを通じて、研究者の役割や資質、多様性について理解を深めます。最後に、これらすべてをあなた自身の問いに引き寄せ、個人の動機とキャリアとの接続について考えます。
これらを通じて、研究を 個人の好奇心と社会的営みの交差点 として捉え直し、 自分自身の研究をより深く理解する視点を提示します。
研究の基礎を身につけたい人も、研究の意義に迷いを感じている人も、 この部を読みながら、ぜひ「自分はなぜ研究をするのか」を考えてみてください。研究者になるということは、単に職業を選ぶことではなく、知的探究を通じて世界に貢献する生き方を選ぶことでもあるのです。